案内板 童と良寛 円通寺は 元禄年間 学徳すぐれた徳翁良高禅師によって開山せられ今日に至るまで数多くの名僧が出ている 良寛は宝暦8年 越後の出雲崎に生まれ 安永8年(1779)円通寺住職 国仙和尚が越後に旅された時 和尚の徳を慕い はるばる玉島へついて来た 時に少壮22才であった 以来 約20年間国仙和尚のもとで絶えず修行を重ね 禅学にすぐれ崇高なる人格を完成された 子供らの仲間として かくれんぼや手まりつきなどに興じた無欲てんたんな良寛の逸話は広く世に知られている また数多くの遺墨は 重要文化財に指定され その書は良寛の面目翁如たる人格をそなえている この像の題字「童と良寛」は 遺墨の中から集成拡大したものである 良寛は文芸にすぐれた両親の天分をうけつぎ 歌人として また漢詩人としても有名で 世事にこだわらない独特の味わいを持つ数多くの作品は 相馬御風氏の著書によっていっそう広く世に紹介された 円通寺公園のすばらしい風光は聖僧良寛修行の地として玉島の誇りである このたび我らはこの聖地にふさわしい石像を建立し 良寛の遺徳を偲ぶことにした 原型は無形文化財人形作家 平田郷陽氏の作である 昭和41年5月15日開眼 玉島ライオンズクラブ 場 所 岡山県倉敷市玉島柏島 円通寺公園内 白華山頂上