碑 面 うらをみせ おもてをみせて ちるもみぢ 案内板 うらを見せ おもてを見せて ちるもみぢ これは良寛の辞世の句である 出家雲水の生活に入って 実相の世界に住んだ良寛の 最後に到達した名句である 自然に観入したこの句は また人生の真実を詠んで含蓄深い この句碑が 若き日の良寛ゆかりの円通寺に建てられたことは 誠に感慨深いところである すでに 当山に建てられた良寛の漢詩や和歌のそれぞれの碑と併せて この句碑は 唯心淨土の世界に遊んだ良寛の心を窺い知るこの上ないよすがとなることであろう 平成元年5月吉日 玉島文化協会 場 所 倉敷市玉島柏島 円通寺境内 山門左手前 筆 者 近藤敬四郎 建 碑 1989年5月14日 建碑者 玉島文化協会 出 所 「はちすの露」 著者・貞心尼は 当句の後に次のとおり記している こは御みづからのにはあらねど 時にとりあひのたまふ いといとたふとし 参 考 「定本良寛全集」3-俳句-081 2-0518