碑 面 憶在圓通時 常歎吾道孤 搬薪憶龐公 踏堆思老盧 入室非敢後 朝参常先徒 一自徒散席 悠々三十年 山海隔中州 消息無人傳 感恩終有涙 寄之水潺湲 良寛書 読下し 憶う円通に在りし時 常にわが道の孤なるを歎きしを 薪を搬んでは龐公を憶い 堆を踏んでは老盧を思う 入室あえて後るるにあらず 朝参つねに徒に先んず 一たび席を散じてより 悠々三十年 山海中州を隔て 消息人の伝うる無し 恩に感じて終いに涙有り 之を水の潺湲たるに寄せん 場 所 倉敷市玉島柏島 円通寺境内良寛堂の左手前 筆 者 良寛 建 碑 2000年1月6日 建碑者 功徳主: 井田武・廸子(碑陰に刻されている) 参 考 「定本良寛全集」*1-054 *1-150 *1-326 *1-440 5