吉野水分(みくまり)神社は 「子守宮」の別称で地元で親しまれているとのこと 創立年代は不詳だが 千年前の延喜式神名帳に記されている 水をほどよく田畑に配分する神様で 毎年4月3日に五穀豊穣を祈る御田植祭が盛大に行われ 吉野町の無形文化財になっており 桃山時代の代表的建造物として 建物全体が国の重要文化財の指定を受けている 本殿は一間社春日造り 左殿右殿は三間社春日造り 左殿に江戸の住人が 天明5年(1785)に 奉納した 西行像が置かれている 花矢倉が 桜の季節には蔵王堂も見わたせるビューポイントということは 季節外れに訪れても分かる気がする 左上写真と同じ位置から望遠でとると 左写真ように蔵王堂が眼前にあるよう見える 良寛が 奥千本の西行庵を訪ねたとすると ここ 水分神社や花矢倉も訪ねたものと思われる