新設:2017-05-01
更新:2023-02-19
撮影:2011-05-17
良寛弟由之宛書簡碑「このごろ出雲崎にて」
- 碑 面
(脇碑)
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由之老 良寛
こ能古呂出雲崎
耳天
堂良ち禰の者々可
加多み登あ散
由ふ爾佐渡能
志まへ遠宇(う)ち見
都留可母
以耳之へ爾加者羅
ぬ毛の波安利そ美
東む閑悲爾美遊
流散東能之萬
難利
久斜乃以報爾
安之散之能へ天
おやま多能可者数
能こ恵遠起可久
之与志毛
良寛
二十二日
- 読 み
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由之老 良寛
このごろ出雲崎にて
たらちねの ははがかたみと あさゆふに
佐渡のしまべを うち見つるかも
いにしへに かはらぬものは ありそみと
むかひにみゆる さどのしまなり
くさのいほに あしさしのべて おやまだの
かはずのこゑを きかくしよしも
良寛
二十二日
- 解 説
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良寛は 弟由之が所払いになった後 自暴自棄になることを心配して 情愛の深かった母親を思い起こさせるために 母の生地である佐渡や 幼い頃共に過ごしたところを歌い込んで添えたのではと思われる
この書簡を由之に送ったとき 良寛は中山の西照坊(庵)に仮住まいしていたのではとの見方があるようだ
- 場 所
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新潟県三島郡出雲崎町米田1 良寛と夕日の丘公園
- 筆 者
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良寛
- 建 碑
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昭和45年(1970)5月15日
- 建碑者
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良寛記念館
- 参 考
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「定本良寛全集」2-0823 2-0824 2-0825
「いしぶみ良寛」正-37-P138_141
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