新設:2017-05-01
更新:2023-02-19
撮影:2012-05-15
聖籠町歴史資料展示館「いにしえ」 ~旧宗龍寺(宗龍庵)跡~
聖籠町歴史資料展示館(旧宗龍寺跡)は 聖籠中学校北西端から 小さな水路を2つ挟んで 北西方向に約100m離れたところにある(聖籠町蓮潟2845-1)
取り壊す前の旧宗龍寺は 竹が建物南面にも生えるなど 大変 荒廃していたようである
写真A2左端の玄関右に掲げられた「案内板」に 次のとおり記されている
聖籠町歴史資料展示館のご案内
この建物は 平成19年(2007)聖籠町史刊行を契機に 町民の皆様から歴史に対する関心を更に深めていただき また 町の学術及び文化の発展を願って建てられました
町史編さんには 町民の皆様から多くの歴史資料が提供されました それらの資料を展示しながら 地域の歴史に思いを馳せるひと時を過ごす場にして欲しいと思います
この地には 高僧大而宗龍禅師の名に因んだ宗龍庵(後の宗龍寺)がありました
旧紫雲寺町(現新発田市)の観音院の隠居所として建てられたとされ 棟札から良寛和尚相見の師(注1)でもある宗龍禅師の顕彰(注2)のために 観音院11世真翁道光が天保9年(1831)に建てたものと判明しました
貴重な建物でしたが 老朽化により平成18年(2006)に取り壊しました 左の写真から往時の姿が偲ばれます
- 注1
- [相見の師]とは 弟子が直接会って教えを受け 禅を修めた時の師のこと
- 注2
- [顕彰]とは 隠れている善行や功績を世間に知らせること
聖籠町教育委員会
聖籠町歴史資料展示館「いにしえ」内部の展示品
写真B4「蓮華山 宗龍寺 由緒」に 次のように記されている
蓮華山 宗龍寺 由緒
宝暦10年(1760)8月25日 紫雲寺村曹洞宗観音院3世大而宗龍和尚が聖籠村蓮潟郷に一宇を創立し 化をこの地に移してから以来法孫歴住して教化に務め 今日に至っている
〔新潟県寺院名鑑 記載〕
元は宗龍庵と称したが 昭和31年10月21日昇格して寺号を得た 曹洞宗に属する
宝暦10年(1760)8月15日 紫雲寺長者館の観音院住職 大而宗龍大和尚が この地に隠居して一庵を創立した この大而宗龍大和尚が当時の開山である
この大和尚は完成元年(1789)8月13日遷化された 昭和35年創立200年祭を昇格記念と共に厳修した
〔聖籠町誌 増補版 記載〕
『聖籠町史』資料編三 近世下 より
このページのトップへ戻る