新設:2017-05-01
更新:2023-02-19
撮影:2013-05-14
御風詩碑「ふるさと」
- 碑 面
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ふるさと
相馬御風
――或復員者に代りて―一
1.ふるさとの 山はなつかし
ふるさとの 川はなつかし
疲れたる こころいだきて
足おもく かへり来たれば
ふるさとに 山はありけり
ふるさとに 川はありけり
2.ちちのみの 父はなつかし
たらちねの 母はなつかし
をさなごの こころになりて
身もかろく かどをくぐれば
すこやかに 父はましけり
なごやかに 母はましけり
3.ふるさとの 友はなつかし
ふるさとの 土はなつかし
こみあぐる なみだのみこみ
友の手を 土をにぎれば
あたたかく 友はありけり
やわらかく 土はありけり
- 脇 碑
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相馬御風詩碑
御風は明治16年(1883)糸魚川に生まれ 早稲田大学英文科を卒業し 新文学の促進 自然主義文芸評論 口語自由詩の提唱 西欧新思想の紹介など
歌人 詩人 評論家として活躍しました 早稲田大学校歌「都の西北」の作詩も広く知られています
大正5年「還元録」を発表して帰郷して後は 故郷の 自然を愛し そこに生きる人びとの中に「凡人淨土」の真の人間の姿を求め 良寛和尚を敬慕して 真価を世に広め
郷土の教育 文化の探究と振興に尽し 多くの作品 随筆を残しました 昭和25年(1950)5月8日に66才で没しました
この詩は 戦後心身ともに疲れはてて帰還した兵士が 故郷の自然と人びとに迎えられて 心の安らぎと 親愛を覚□ 土に生きる希望をいだく心情をうたったもので
三十□年前に 御風が帰郷した折の心境に一脈通ずるものがあると言っています
御風生誕100年を記念して
昭和57年5月8日建之
- 場 所
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(現 在) 糸魚川市大町1-7-10 糸魚川駅北口(日本海口)前
(訪問時) 糸魚川市一の宮1-2-5 糸魚川市役所前
- 建 碑
- 昭和57年(1982)5月8日
- 建碑者
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相馬御風生誕百年記念事業実行委員会
- 参 考
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糸魚川歴史民俗資料館(相馬御風記念館)サイト
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