良寛さま ゆかり
吉田法花堂427 願生寺
良寛詩碑「法華堂西願成寺」
新設:2017-05-01
更新:2023-03-01
撮影:2011-05-21
良寛詩碑「法華堂西願成寺」


良寛詩碑「法華堂西願成寺」
(左碑) 良寛筆
(右碑) 柏楊・長谷川正行筆

良寛詩碑「法華堂西願成寺」
(左碑) 良寛筆

良寛詩碑「法華堂西願成寺」
(右碑) 柏楊・長谷川正行筆

本堂

山門兼鐘楼(内側から)


詩 文
(左碑)
法華堂西願成寺 寺在雲霞水石間
幽径苔深絶人跡 中庭池古魚躍焉
上有喬松聳清天 松間遥見弥彦山
高秋九月天気清 一鉢冷然偶叩門
吾是物外無事僧 君亦昇平一間人
終日相見無他事 把酒対山咲誾誾
            良寛

詩 文
読下し
(右碑)
法華堂西願成寺  法華堂の西願成寺
寺在雲霞水石間  寺は雲霞水石の間にあり
幽径苔深絶人跡  幽径苔深くしえ人跡絶え
中庭池古魚躍焉  中庭池古りて魚躍れり
上有喬松聳清天  上に喬松ありて清天に聳え
松間遥見弥彦山  松間に遥かに見ゆ弥彦山
高秋九月天気清  高秋九月天気清し
一鉢冷然偶叩門  一鉢冷然として偶門を叩く
吾是物外無事僧  吾はこれ物外無事の僧
君亦昇平一間人  君もまた昇平の一間人
終日相見無他事  終日相見て他事らく
把酒対山咲誾誾  酒を把り山に対して笑うこと誾々たり
            白楊 長谷川正行 謹書

案内板
山門右側に燕市教育委員会による案内板「良寛詩・長尾秋水墓の案内」が設置されており、寺の由緒・沿革と良寛詩の部分は次のとおり

【寺の由緒・沿革】
釈尊照 頸城郡荒井村に願生寺を建立 寛永元年(1624)当地に移住 本寺を建立 寛文2年願成寺 大正8年願生寺と改称
 浄土真宗 本鳥山 願生寺
 本尊   阿弥陀如来
 開基   解脱院釈永尊

【良寛禅師の法華堂願成寺の詩】
良寛禅師と吉田町の関わりは 粟生津の鈴木桐軒・文薹兄弟 鴻巣の幸田家 本寺交流などである 本寺の第9世圓海和尚を訪れた折に詠んだ本詩は 良寛禅師の人柄を偲ばせる
 法華堂西願成寺 寺在雲霞水石間
 幽径苔深絶人跡 中庭池古魚躍焉  以下略

 ~中略【長尾秋水の墓】の項~

     平成6年3月
燕市教育委員会  


場 所
新潟県燕市吉田法花堂427 (浄土真宗) 本鳥山願生寺
              (元 願成寺) 山門左手前

筆 者
左碑 良寛
右碑 白楊(長谷川正行)

参 考
「定本良寛全集」1-702

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