新設:2017-05-01
更新:2023-03-01
撮影:2011-05-18ほか
展望台から見る大河津分水路
- 案内板
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中部北陸自然歩道 大河津分水路
日本一長い川「信濃川」は ひとたび豪雨ともなれば洪水となって 越後平野一帯は大水害に見舞われました 特に 明治29年(1896)に西蒲原郡分水町で起きた堤防の決壊は 「横田切れ」と呼ばれ 48人もの死者を出しました この時の被害を契機に 越後平野を水害から守る分水工事の議論が一気に高まり 明治42年(1909)に本格な着工となりました
分水路の開削には 延べ1000万人と蒸気機関車を利用した外国製の掘削機を投入し 現県庁の138個分に相当する2880万立方メートルの土砂を掘削し 13年の年月を経て大正11年(1922)に最初の通水がなされています
分水路は 信濃川が最も日本海に近づく分水町大河津から寺泊海岸までの約10㎞ 新潟市の河口から上流60㎞に位置し 洪水を日本海へ流すことで越後平野を水害から守っています 分水点の川幅730mに対し 寺泊側はけ口の川幅は180mと出口に向かって狭くなっています
大正12年(1923)には この大工事を記念して3000本の桜が約6㎞に渡り堤防に植樹されました この桜並木の下では 毎年4月中旬に 全国でも珍しい「おいらん道中」が繰り広げられます 高さ15㎝もある高下駄を履き 絢爛豪華な衣裳に身を包んだ3人のおいらんが 咲き誇る桜の下 総勢70人に及ぶ付き人を従えて 独特の外八文字の歩き方で艶やかな華絵巻を披露します
環境庁・新潟県
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新潟県燕市国上 朝日山公園 展望台
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