良寛さま ゆかり
国上1407 国上寺境内
良寛歌碑「あしびきのくがみのやまに」
新設:2017-05-01
更新:2023-03-01
撮影:2011-05-18
良寛歌碑「あしびきのくがみのやまに」



良寛歌碑「あしびきのくがみのやまに」

碑 面
あしひきの くかみのやまに
いへゐして いゆきかへらひ
やまみれは やまもみかほし
さとみれは さともゆたけし
はるへには はなさきををり
あきされば もみちをたをり
ひさかたの つきにかさして
あらたまの としのとゝせは
すきにけらしも

読 み
あしひきの 国上の山に
家居して い征き返らひ
山見れば 山も見がほし
里見れば 里も豊けし
春べには 花咲きををり
秋されば 紅葉を手折り
ひさかたの 月にかざして
あらたまの 年の十年は
過ぎにけらしも

通 釈
国上山に
庵を造って住み 行き来しながら
山を見ると 山も見たいと思うほどに美しく
里を見ると 里も豊かで賑やかである
春のころには 花がたくさん咲いて枝がたわみ曲がり
秋がくると 紅葉を折り取って飾りつけ
月の光に照らして楽しみ
このようにして 十年の月日が
過ぎたことよ

補 足
碑面の実際は 良寛が万葉仮名の草書体で書したもの

場 所
新潟県燕市国上1407 (真言宗豊山派) 雲高山国上寺 本堂区域入口

筆 者
良寛

建 碑
平成2年(1990)

建碑者
国上寺

参 考
「定本良寛全集」2-0012
「いしぶみ良寛」続-16-036_037
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