新設:2017-05-01
更新:2023-03-19
撮影:2011-06-29
良寛詩碑「古墓荒岡側」弔子陽先生墓
- 碑 面
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弔子陽先生墓
古墓荒岡側 年々愁艸生
灑掃無人侍 適見芻蕘行
憶昔總角歳 從游狹水傍
一朝分飛後 消息両茫々
歸來為異物 何以對精靈
我灑一掬水 聊以弔先生
白日忽西沈 山野只松聲
俳徊不忍去 涕涙一沾裳
沙門良寛
- 読 み
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子陽先生の墓を弔ふ
古墓 荒岡の側ら 年々愁艸生ず
灑掃 人の侍する無く 適 芻蕘の行くを見る
憶ふ昔 總角の歳 從ひ游ぶ 狹水の傍ら
一朝 分飛の後 消息 両つながら茫々たり
帰り来れば異物と為り 何を以てか精靈に対へん
我 一掬の水を灑ぎ 聊か以て先生を弔ふ
白日 忽ち西に沈み 山野 只だ松声のみ
俳徊して去るに忍びず 涕涙 一に裳を沾す
- 場 所
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新潟県長岡市寺泊当新田1678 (無宗派) 薩埵山(さつたさん)萬福寺
- 筆 者
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良寛
- 建 碑
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昭和53年(1978)11月7日
- 建碑者
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寺泊良寛会 温故会
- 参 考
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「定本良寛全集」1-549
「いしぶみ良寛」正-29-P114_115
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