新設:2017-05-01
更新:2023-03-19
撮影:2011-05-20
良寛と弟由之が旧塩之入峠を詠んだ歌
- 案内板
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塩入峠旧道西登口
良寛さまが 文政9年初冬 島崎の木村家に寄寓されてから 与板町松下庵の弟・由之と 兄弟互いに訪れ会うのに 塩入のけわしい峠道は 難渋で悩みであった
雪ふれば 道さへ消ゆる 塩ねりの
み坂つくりし 神しうらめし 由之
塩のりの 坂もうらめし 此の度は
近きわたりを へだつとおもへば 良寛
長岡市教育委員会
- 補 足
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上掲の良寛と由之の歌の中で 塩之入(峠)を 由之は「しほねり=しおねり」と詠み 良寛は「しほのり=しおのり」と詠んでいる
この違いは 由之が住む与板と良寛が住む和島では ヨミが異なるために 生じたものと思われる
与板藩主が峠道を改修したとき 良寛は次の歌を詠んで喜んだという
しほのりの 坂は名のみに なりにけり
行く人しぬべ よろづよまでに
- 場 所
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新潟県長岡市荒巻
- 参 考
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「定本良寛全集」2-1408
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