碑 面 遠山飛鳥絶閑 庭落葉頻寂寞 秋風裡独立緇 衣人 良寛書 読下し 遠山 飛鳥絶え 閑庭 落葉頻りなり 寂寞たる秋風の裡 独り立つ 緇衣の人 通 釈 遠くの山には飛ぶ鳥の姿がなく 静かな庭には落葉がしきりである ものさびしい秋風が吹く中に 墨染めの衣を着た僧が一人立ちつくしている 場 所 新潟県長岡市根小屋571 (曹洞宗) 天王山繁慶寺境内 筆 者 良寛 建 立 島崎の隆泉寺に良寛像が建った昭和38年(1963)頃か? 建立者 繁慶寺 参 考 「定本良寛全集」1-533 良寛像「良寛さま」 補 足 繁慶寺を訪問したとき 住職が庭の手入れをされておられたが 快く良寛像と良寛詩碑の写真撮影の許可いただき お茶までご馳走になったうえ 塩之入峠への道を教えて下さった 住職は 90才を超えても 塩之入峠への山道の手入れをされるとのこと 感謝しながら 峠を無事に越え 与板に入ることができた