良寛さま ゆかり
東与板 良寛詩歌碑公園
03 良寛維馨尼宛書簡詩碑「春夜二三更」
新設:2017-05-01
更新:2023-03-19
撮影:2011-06-30
03 良寛維馨尼宛書簡詩碑「春夜二三更」正月十六日夜


良寛維馨尼宛書簡詩碑
「春夜二三更」

本碑案内板(拡大)

碑 面
 正月十六日夜
春夜二三更 等間出
柴門 微雪覆松杉
孤月上層巒 思人
山河遠 含翰思萬端
 与板大坂屋
維馨老尼  良寛

読下し
 正月十六日の夜
春夜 二三更
等間 柴門を出づ
微雪 松杉を覆ひ
孤月 層巒に上る
人を思へば 山河遠く
翰を含めば 思ひ萬端
与板 坂屋
維馨老尼   良寛

案内板
維馨尼宛書簡 
  
 (しょう)(がつ )十六日(よる)
(しゅん)() 二三(こう)
等間(とうかん)柴門(さいもん)()
微雪 (しょう)(さん)(おお)
孤月 層巒(そうらん)(のぼ)
人を思へば(さん)()遠く
(ふで)(ふく)んで思萬端(ばんたん)
 与板大坂屋 
      良寛
()(きょう)(ろう)() 

この詩は 文政2年ころ 徳昌寺の古範和尚が購入した大蔵経の浄財を求めに 江戸に赴いた維馨尼の その心情が 美しい月と清らかな雪に劣らぬと 良寛が思慕と激励をこめて筆をとったものである
 建立 昭和62年度還暦者一同
   昭和62年9月
                 長岡市

補 足
書簡には 詩の後に 次の歌が添えられているとのこと
 月雪は いつはあれども ぬばたまの 今日のこよひに なほしかずけり

案内板に「古範和尚」とあるのは「虎斑和尚」と記されることもある

 
場 所
新潟県長岡市与板町東与板 いしぶみの里・良寛詩歌碑公園

筆 者
良寛

建 碑
昭和62年(1987)

建碑者
与板町 昭和62年度還暦者一同

参 考
「定本良寛全集」3-書簡-054 1-617
「いしぶみ良寛」続-43-090_091
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