碑 面 吾来此地九月初 長天雁啼菊花開 老少相率散歩去 松林数里無塵埃 良寛書 松の尾の葉ひろのつはき椿見に いつか行かなむそのつはきみに 読 み 吾此の地に来たる 九月の初 長天 雁啼き 菊花開く 老少 相率ゐて散歩し去れば 松林 数里 塵埃 無し 良寛書 松野尾の葉広の椿椿見に 何時か行かなむその椿見に 良寛 案内板 仙城院良寛碑 良寛は松野尾と親交が厚く 仙城院をはじめ随所に錫を留められ その作品も多かった 漢詩は当地の松林を散歩された折の作品であり 和歌は岩崎治右衛門庭前の椿を詠まれたものである ●漢詩「遺墨集 良寛墨蹟」より 吾此の地に来たる 九月の初 長天 雁啼き 菊花開く 老少 相卒いて散歩し去れば 松林 数里 塵埃 無し 良寛書 ●和歌「歌集 ふるさと」より集字 松野尾の 葉広の椿 椿見に いつか行かなむ その椿見に 良寛 碑 陰 平成四年九月吉日建立 当代 仙城院第二十七世 佐伯幸雄 碑稿 新潟市内野 渡辺秀英 設計 巻町松山 河村安蔵 石匠 巻町松野尾 小林末松 寄贈 松野尾えびすや 安沢藤夫 場 所 新潟県西蒲区松野尾2777 (真言宗智山派) 医王山仙城院境内 筆 者 良寛(集字 渡辺秀英) 碑 稿 渡辺秀英 建 碑 平成4年(1992)9月18日 建碑者 安沢藤夫(松野尾) 参 考 「定本良寛全集」1-706 2-0996 「いしぶみ良寛」続-12-028_029