新設:2017-05-01
更新:2023-03-25
撮影:2012-05-16
良寛歌碑「いはむろのたなかのまつは」田中の松歌碑
- 碑 面
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(碑上部扇形内)
いはむろの たなかのまつは まちぬらし
わをまちぬらし たなかのまつは
釈良寛書
(碑下部)
師来有何
意 飛錫留
高蹤 傍人
問不答 笑
指一株松
読良寛禅師
歌題後
翠雲道人
- 読 み
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(碑上部扇形内)
岩室の 田中の松は 待ちぬらし
我を待ちぬらし 田中の松は
釈良寛書
(碑下部)
師の来れるは何の意か有る
錫を飛ばして高蹤を留む
傍人問えども答へず
笑って指す一株の松
良寛禅師の歌を読み後に題す
翠雲道人
- 補 足
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碑面の内容は 石瀬の歌碑と同じもの なぜ 石瀬と丸小山の相互に近い所に 同等の歌碑があるのか 次の事情によるものという
2つの碑の建立者(スポンサー)である医師高島彪雄は渡満の折 今の敵見の松の所に 田中の松歌碑を作るよう言い置いて行ったそうです それが どういう訳か丸小山に建てられてしまった
そこで敵見の松の所に再度建立した
当時のリーダー(岩室の高島幸蔵らと石瀬の渡辺代太郎ら)の対立が背景にあったためではと思われるという
良寛は 次の歌も詠んでいる
石瀬なる 田中に立てる 一つ松
しぐれの雨に 濡れつつ立てり
- 場 所
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新潟県西蒲区岩室温泉 丸小山公園(岩室温泉の南端)
- 筆 者
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歌 : 良寛
題跋 : 小室翠雲(東京の南画家で 昭和10年頃岩室温泉に逗留し
南画グループを指導したという)
- 建 碑
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昭和10年(1935)4月18日
- 建碑者
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高島彪雄
- 参 考
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「定本良寛全集」2-0785
「いしぶみ良寛」正-13-052_055
岩室良寛会編 岩室温泉観光協会刊「良寛さんと岩室 ガイドブック」
岩室良寛会編 岩室温泉観光協会刊「岩室の良寛史跡探訪」
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