良寛さま ゆかり
女池南3-1-2 県立図書館前
良寛遺墨碑「いろは 一二三」
新設:2017-05-01
更新:2023-03-25
撮影:2012-05-13
良寛遺墨碑「いろは 一二三」


良寛遺墨碑「いろは 一二三」

碑陰

碑 面
一二三
 いろは

  沙門良寛書

碑 陰
良寛和尚の人柄と芸術とは越後に輝ける至宝の一なり 而してその春光和陽の如き薫化は 今や全国にあまねし ここにわれら同志 和尚の墨蹟中の逸品を石に刻し これのよき地を卜し 請うて以て之を建つ ああこの双行の文字 何ぞそれ簡にして明なるや しかもその語意何ぞそれ深にして遠なるや 童児以て親み歓ぶべく 達人なほ味無量ならん さらにその風韻至妙なる書に至りては正に神品と称すべし

 あづさゆみ はるのちまたに こどもらと
 まりつくほふし いまあらなくに
              相馬御風しるす

皇紀二千六百年陽春吉日
野を歩む者の会新潟支部建之

<注>相馬御風の歌は 実際は万葉仮名で刻されている

脇 碑
いろは碑
       沙門良寛書

この書碑は 昭和15年11月 相馬御風主宰の「野を歩む者の会」によって 当時 新潟市寄居町にあった旧県立図書館の前庭に建立された

その後 昭和28年12月 県立図書館とともに新潟市一番堀に移転し 平成4年3月 新潟県立図書館建設にともなって現在地に移転した

この書の原本は 西蒲原郡巻町松野尾の山賀貞信氏所蔵のものである

この碑に刻まれた「一二三」は 数字のはじまりであり 「いろは」も読みのはじまりである

碑陰にある「童児以て親しみ歓ぶべく 達人なお味無量ならん」の碑文のように 子供たちをこよなく愛した良寛のゆったりとした心の広さが感じられる書体である

場 所
新潟市中央区女池南3-1-2 新潟県立図書館前

筆 者
良寛

建 碑
皇紀2600年(昭和15年(1940))陽春吉日…碑陰による
昭和15年(1940)11月6日…渡辺秀英著「いしぶみ良寛」による

建碑者
野を歩む者の会新潟支部 皇紀2600年を記念して建立

参 考
「いしぶみ良寛」正-08-034_037
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