良寛長歌「月の兎」に因みウサギの右向き画像
ロゴ 良寛さまのゆかり
良寛長歌「月の兎」に因みウサギの左向き画像
国上1407 国上寺境内
国上寺伽藍
新設:2017-05-01
国上寺伽藍
撮影:2011-05-18

方丈講堂(客殿)

本堂(阿弥陀堂)

大師堂(仮御堂)

六角堂(開運大黒天堂)

鐘楼

中門


案内板1
国上寺

真言宗(豊山派)雲高山国上寺は 和銅2年(709)弥彦大明神(天香山命)の御託宣により 泰澄大徳の開山になる北越鎮護 仏法最初の霊地といわれている

現在の本堂(阿弥陀堂)は客僧万元が中心となり およそ30年がかりで享保三年(1718)再建されたものである

本尊は上品上生阿弥陀如来木造座像で 本堂内には泰澄 万元ほかの諸像もある

寺務を掌る客殿は元文2年(1737)に建立され 本尊は千手千眼観世音菩薩木造立像である

また 梵鐘及び鐘楼は 正徳5年(1715)に再鋳され 鋳工は大窪村(元柏崎市)の歌代甚平衛藤原寛康という

このほか 大師堂(御仮堂)・六角堂を含む諸建造物及び寺宝の多くが分水町の文化財に指定されている

○国上寺寺宝のうち文化財に指定のもの
 紺紙金泥写経 湖月抄 宝篋印陀羅尼塔 鰐口 梵鐘 珠州系陶質土器
○国上寺管理のうち町の指定文化財に指定のもの
 五合庵 夕ぐれの岡 本堂附境内地
○国上寺に関する名勝 伝説等
 弘法大師五鈷掛け松 仏蓮尊者と乙若の墓 酒呑童子と鏡井戸 天神郭香児山
 泰澄と雷井戸及び雷童縛り岩 曽我禅司房と遺品 良寛と月見坂
 木造お杉お玉像
○同寺うら山一帯およそ2ヘクタールに群生するブナ林は 低山地としては
 希少価値あるものとして 県より天然記念物に指定されている

案内板2
大師堂(御仮堂)

この堂には 弘法大師像が安置されており大師堂又は()(えい)堂という
この堂は 本堂(阿弥陀堂)再建(享保3年1718)までの間 本尊・脇侍等を一時遷座するために建てられたものである
棟札には、左の願文・趣旨が書かれてある
大檀那征夷幕下源家宣公及至国郡都合力
 結縁中堂一宇
  宝永8年辛卯仲夏大吉辰 敬白
大願主国上寺前住法印隆恭現住法印祐算
             安養院
             普賢院 萬 元
             宝珠院 尚 春
             本覚院 忍 戒
注1.宝永8年・正徳元年(1711)国上寺住職祐算は5世であり
   翌年6世泰全となる
注2.その年 落成間近にして本堂焼失 萬元は再び住職と協力 再建した
   ものが現本堂である

案内板3
六角堂

文治3年(1187)兄源頼朝に追われる身となった弟義経は 武蔵坊弁慶をはじめ数人の家来と共に奥州 藤原秀衡を頼って落ちのびる途中 寺泊を経て当寺に参詣 今後の無事を祈願して持仏の大黒天木像を寄進したといわれる

その後は 当寺に秘蔵されて来たが文化13年(1816)に至り霊夢により招福利益のために六角堂を建立し 大黒天像が本尊として安置された
 大黒天像銘
   奉刻 開運富貴尊像
    治承庚子年正月朔日 源義経華押
      (治承4年 ― 1180)

参 照
場 所
新潟県燕市国上1407 国上寺境内