良寛さま ゆかり
与板甲627甲 楽山苑
良寛詩碑「与子従少小」巳日遊輪氏別墅有懐左一
新設:2017-05-01
更新:2023-03-19
撮影:2011-05-20
良寛詩碑「与子従少小」巳日遊輪氏別墅有懐左一


良寛詩碑「与子従少小」

案内板「良寛詩碑」

碑 面
巳日遊輪氏別墅有懐左一
与子従少小 共有煙霞期
子巳帰黄泉 我尚守林扉
維時暮春初 飛錫此地来
倉庚何喈々 楊柳正依々
拾翠誰家女 載酒何処児
凡百雖異品 亦各嘉其時
嗟我独何為 惆悵不自持

通 釈
(案内板)
良寛が左一老を偲ぶ碑

(巳の日に三輪家の別荘に遊んで 三輪左一のことを思った)

左一君とわたしとは少年時代から
いっしょに幽勝の地を旅行しようという契りがあった
君はもうこの世の人ではないのに
わたしはまだ生残って草庵を守っている
時あたかも晩春のかかりに
はるばるこの地にやって来た
鶯はうつくしく囀り
柳はなよなよとなびいいている
どこの乙女か 翠羽を拾い
どこの若者か 酒を持ち運んでいる
ひとそれぞれ様子はちがっていても
おのおの春の季節をたのしんでいる
それにひきかえ ああ わたしひとりは
君を思いこころ悲しく自分で自分をささえきれぬ

建立 平成13年10月吉日
与板町楽山亭奉仕団 

場 所
新潟県長岡市与板町与板甲627甲 楽山苑内

筆 者
良寛

建 碑
平成13年(2001)10月吉日

建碑者
与板町楽山亭奉仕団

参 考
「定本良寛全集」*1-250
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