良寛詩碑「似欲割狗肉・伊余疎慵者」｜新潟市中央区古町通６

碑　文 (台座): 余(われ)鉢(はつ)を持(じ)して新潟に到り有(う)願(がん)老(ろう)子(し)の白(びゃく)衣(え)舎(しゃ)に説法するに逢う因(よ)って偈(げ)二首あり

狗(く)肉(にく)を割(さ)かんと欲(ほつ)して当陽(とうよう)に羊頭(ようとう)を掛くるに似たり
余(よ)も亦(また)臭(しゅう)を同じくする者優々卒(つい)に未(いま)だ休(や)めず

これ余(われ)は疎(そ)慵(よう)の者乞食(こつじき)して此の地に游ぶ
逢(ほう)著(ちゃく)す閙(どう)市(し)のうち一笑して共(とも)に悠(ゆう)々

＜＊＊＊　ここから良寛筆　＊＊＊＞

　余持鉢到新潟逢有願老子説法
　白衣舎因有偈二首

似欲割狗肉当陽掛羊頭
余亦同臭者優々卒未休

伊余疎慵者乞食此地游
逢著閙市裏一笑共悠々

＜＊＊＊　良寛筆　おわり　＊＊＊＞

良寛が５０歳の頃新潟へ托鉢にきて有願和尚に逢いこの２首の漢詩を作りました
良寛没後１７０年祭を記念して良寛を敬慕する多くの方々の浄財によりこの良寛像と詩碑を建立します
　　　　　平成１２年４月
　　　　　　　　制作者　茂木　弘次
　　　　　　　　建立者　新潟良寛会
場　所: 新潟市中央区古町通６－９６８－１
古町通と新津屋小路が交差するところにある
洋装店ＫＬＩＭＴ(クリムト)前歩道上の良寛像「新潟の良寛」台座
筆　者: 良寛（原詩のみ）
建　碑: 平成１２年（２０００）４月
建碑者: 新潟良寛会　（良寛没後１７０年祭を記念して）
参　考: 「定本良寛全集」*1-252　*1-253